通信インフラ業界の例

  Bさんは学生時代に専攻していた情報通信の知識を活かそうと、通信インフラ業の会社に入社しました。入社から3カ月間はみっちりと座学の研修を受け、事業の歴史や社会的な存在意義、実業務として必要な知識など、幅広く学びました→1.スターター(Starter/社会人)の段階。

  配属先は、「まず現場を知る」ということで、地方の支社に出向となりました。職場では自分の親ほどの年齢の先輩社員と一緒に毎日現場を回り、故障した通信設備の修理や点検をし、仕事が終われば飲みに行く日々でした。とっつきにくいと思っていた先輩も、一度夜中まで飲んだ日からは仲良くなり、仕事の心構えなど薫陶を受け、叱られながらも一つひとつ仕事を覚えていきました→1.スターターから2.プレイヤー(Player/ひとり立ち)の段階。

  入社4年目に本社に戻ることになりました。現場の実務から企画業務となり、これまでとあまりに異なる仕事に戸惑うことが多かったのも事実です。販促企画の立案と地域会社への展開など、半期ごとに与えられる仕事のテーマは、毎回内容や関係者が少しずつ異なるもので、その都度学ぶことがありました。いくつものテーマを経験する中で、次第に自信がついていきました→3.メインプレイヤー(Main Player/一人前)の段階。

  入社10年目になると、「主任」の肩書きがつきました。同じ業務にあたる後輩2人が自分のもとにつけられ、上司からは後輩を育てながらテーマを進めるよう指示されました→4.リーディングプレイヤー(Leading Player/主力)の段階。

  それからはおよそ2年ごとに部署内で次々と新しいテーマを担当しながら、途中「係長」に昇格、17年目で課長に昇進しました→5.マネジャー(Manager/マネジメント)の段階。

  あなたの会社での一般的な姿はいかがでしょうか。