数千円の“お試し”が入口に
高額婚活スクールの実態

「婚活スクールで教える内容は多岐にわたります。たとえば、男性に愛されやすいメイクやファッションを教える『外見磨き型』や、自分に自信をつけたり行動に移すためのマインドセットの方法を教える『内面磨き型』、さらには料理や発声、コミュニケーション術などの婚活に有利なスキルを教える『スキル習得型』などに分類され、テーマ・切り口を差別化することで共存しているのです」

 婚活スクールのバリエーションはかなり豊富で、なかには「結婚できないのは守護霊が反対しているから」と説き、お祓いや縁切りを行う“スピリチュアル婚活”や、タロットや手相で結婚相手と引き合わせてくれる“占い婚活”まで登場している。婚活女性のニーズの広さには驚かされるほどだ。

 このように婚活スクールのテーマ・切り口はそれぞれだが、ビジネスモデルは、ほぼ同じ形を取っている。講師のSNSやブログなどを入り口にして生徒を募り、初回は数千円のお試しコースで受講させる。その際に本コースに勧誘し、入会金を払うことで本格的なレッスンを受けることになるというのが典型的な流れだという。

「これ自体は真っ当なビジネスモデルなので何の問題もないのですが、中にはお試しコースが終わった時点で無理やり本コース入会への勧誘をするケースがあります。その日のうちに入会契約しないと帰れない空気・雰囲気を作るところもあり、こうなるとかなり悪質ですね。そういうところに限って、入会後は放置される傾向にあるようです」

 また、一般コースのほかに、講師の資格を取れる『講師認定コース』を設けているところもあるという。

「稼げる講師になれます、という謳い文句のもとに高価なコース料を取って認定講師を養成し、教室をフランチャイズ化して拡大させることが目的でしょう。いわゆる『協会』ビジネスです。もちろん、認定講師を厳選して丁寧に育てている良質な協会はたくさんありますが、なかには、代表の影響力を増やすためだけに認定講師を乱発しているところもあり、認定講師という名の宣伝スタッフになってしまっているケースもあります」

 婚活スクールの数は増え続けており、提供メニューも多様になっているが、ビジネスモデルはどこも酷似しているのだ。さらに言えば、スクールを運営する“先生”にも、もともとビジネスの知識はないケースがほとんどだという。