プレゼンに立ったのは、スバル本社の代表取締役専務執行役員の日月(たちもり)丈志氏だ。彼はレガシィの開発総責任者として活躍した後、2000年代中盤のアメリカシフトで開発の幹部を務めた。そして、2011年4月から2014年3月までSOA会長としてアメリカでのスバル躍進を支えてきた。

LOVEキャンペーンの重要性を紹介する、スバル代表取締役専務執行役員の日月(たちもり)丈志氏 Photo by Kenji Momota

 日月氏はプレゼンの中で改めて、ディーラー、そしてスバルユーザーたちが築き上げてきた信頼関係の重要性を強調した。そして、スバルユーザーに心からの感謝を述べ、スバルが言う「LOVEとは何か」について語った。

 とはいえ、フォレスターが属するコンパクトSUVのセグメントでは、トヨタが新型RAV4を市場投入し、ホンダのCR-Vも売り上げ好調を維持し、さらにマツダが積極的なディーラー再編を行った上で新型CX-5の販売強化を進めるなど、新型フォレスターがこれまでのようにライバルに対し商品として優位に立てる保証はない。

 それでも各メーカーは、新型フォレスターを脅威として捉えている。その背景にあるのが「LOVEキャンペーン」によるスバルユーザーのロイヤリティ(信頼)の高さだ。

2007年に実感したスバルの認知度の低さ
ユーザーの声の共通項は「LOVE」

 新型フォレスターの発表後、日月専務に個別質問の時間をもらい、アメリカでのスバル躍進を彼自身の体験として振り返ってもらった。その回答をベースとした情報を、すでに本稿の前半に盛り込んでいる。また、アメリカ現地生産についての回答を付け加えると、北米生産拠点のインディアナ州のスバル・オブ・インディアナ・オートモーティブ(SIA)の生産能力は約40万台。生産車はレガシィとアウトバックで約25万台、インプレッサが8~10万台、そして3列シートの北米専用ミッドサイズSUVのアセントが約8万台と予想すると、これでフル生産。北米フォレスターは全数が日本生産となり、当面はSIAの大幅な生産能力拡大の予定はないという。

 続いて、SOAのシニア・ヴァイス・プレジデントのアラン・ビースキー氏から「LOVEキャンペーン」全容の説明を受けた。