必殺ライジングショットは
「雷の三碧」の伊達さんならでは

 伊達さんの代名詞でもある「ライジングショット」。
 これはバウンドした直後の上昇してくるボールを打つもので、外国人選手の力強いショットに対して、スピードそしてタイミングで対抗するためのもの。

 負けん気がつよくて攻撃的な性格の伊達さんにぴったりなショットです。
 そして、雷の三碧らしい知恵とスピードを兼ね備えた攻撃スタイルです。

 また、切り替えが早いのも雷の三碧らしいところ。
 伊達さんは試合中、感情をあらわにする場面もしばしばありました。
 ウインブルドンの試合のとき、相手選手の応援団にボールを打ち込んだこともありました。
 自分のミスにため息をつく観衆に叫んだりもしました。
 でも、それは伊達さん流の自己コントロール法なのです。
 審判に抗議した後もそう。
 感情を吐き出した次の瞬間には、気持ちをパッと切り替えているのです。

 伊達さんは怒りを後に残しません。
 きっぱり忘れてリセット、すぐ次の行動と思考に移っていきます。

 こうしてみると、伊達さんの生き方は雷の三碧のセオリー通りに歩んでいることがわかります。
 前向きで向上心があり、爽快でスピード感あり。しかも明るくて笑顔が素敵なので、言動は正直でストレートでも、どんな人にも好意的に受け止めてくれます。

 こんなふうに、伊達さんの歩みを振り返ってみると、夢の実現に向けて勇気を出して踏み込んでいます。

「ライジング=昇る」のごとく。
 まさに、雷の三碧らしい「勇気と創造」の生き方です。

中野 博(Hiroshi Nakano)
信和義塾大學校創設者兼塾長、経営コンサルタント。早稲田大学商学部卒業。
ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院ブランディング実践講座エグゼグティブコースを修める。ハーバードビジネススクールでは経営学を学ぶ(いずれも短期集中型の経営者クラス)。1992年、地球サミットに国連認定ジャーナリストとして参加したことを契機に環境ジャーナリストとして活動。1997年の地球温暖化防止京都会議を機に、株式会社エコライフ研究所設立。環境ジャーナリストとしての取材・分析力と経営コンサルタントとしての提案力をベースに、800社以上を環境ビジネスに参入させ成果を挙げる。その傍ら、住宅、環境を軸にした本を多数出版(本書が30冊目)。講演依頼も多く、国内外で2000回以上の実績。2005年、教育研修会社の株式会社ゴクーを設立。1万人のサンプリングを体系化した『9code(ナインコード)』をもとに、信和義塾大學校で指導にあたるほか、企業や各種組織で『9code』を利用したコンサルティングや人材活用研修も多い。現在、信和義塾大學校は、世界6ヵ国20都市以上にあり、塾生は700名超。