『おしい!広島県』というキャンペーンを御存知だろうか?

 広島県の新観光キャンペーンで同県出身のお笑い芸人、有吉弘行さんが委員長を務めて、ちょっと自虐的(?)な内容でネットを中心に話題を呼んでいる。今回は農業も水産業も盛んで、隠れた生産量1位や数多くの観光資源を持つ広島を取り上げたいと思う。

 池袋でオープンして13年、『瀬戸内料理 雑草庵』オーナーの久良(くら)さんは広島県は呉の出身だ。当初は小料理屋としてオープンしたが、新鮮な魚介をはじめとした瀬戸内海産ものの人気があったので、現在の広島料理居酒屋のスタイルが定着していったという。

「ビールに合いそうなつまみがたくさんあるなあ。最初はビールかな?」

 すぐ出てきそうなつまみを4種類ほど頼んだ。

瀬戸内ならでは!
小魚をふんだんに使った酒のつまみを一挙に食す

魚のすり身を平べったくパン粉で揚げたがんす。駄菓子のような素朴な味わい。

 まず、トップバッターは「がんす」だ。野菜や一味唐辛子などを混ぜた、魚のすり身を平べったく伸ばして、パン粉を付けて揚げたものだ。がんすという名称は広島弁の「~です」を意味する「~がんす」から来たという説を含め、諸説あるようだ。

「これは、なんというか……、郷愁を誘う味だなぁ~」

 呉を中心とした地域では、駄菓子屋にも並んでいたと言うが、まさしく、そんなイメージがピッタリな駄菓子のような素朴な味だ。もちろん、ビールに合う。