この廊下は幅1mだから、廊下の内のりは95cm程度。このくらいあれば人を抱えて歩けるし、車椅子も通れる(左)。昔のマンションの窓の高さは、櫻井氏が手で示しているあたり(180cm)くらいだった。このマンションは240cm。一般的なマンションの天井あたりまで窓が広がっている。この解放感は大きい(右)

 廊下の幅もチェックしたい。昔の廊下は尺モジュールで、壁芯から90センチ、内のりは80~85cmしかなかった。それに対して今の主流はメーターモジュール(1メートル基準)なので、内のりは90~95cm。95cmあれば、将来介護が必要になっても人を抱えて歩けるし、車椅子も使える。

 加えて、ドアのフレーム部分が壁面から1段下がっていると、出っ張りがなくなり、廊下を歩いていてもドアノブに引っかからない。そんな細かい配慮が、室内の快適性能を高める。

 リビングに、梁や四隅の柱があるとないでは、開放感が大違い。ベランダの広さも開放感を大きく左右する要素だ。

天然石のカウンターは上質感が出る高ポイント設備。天板の四隅の仕上げやシンクとの継ぎ目など、細部をチェックしたい。最近のトレンドはキッチンキャビネットの底がホーロー仕立てのもの。ホーローには磁石がつくので、間仕切りを自在に変えられる(上)。維持管理しやすい設備はポイントが高い。水垢がつきにくいフランジレス排水口(左下)。腰をかがめずに使えるフロートライン水栓も水垢がたまりにくいのが特徴(中央下)。ダウンライトはほとんどがオプション。念のために標準かどうかを確かめておく(右下)

キッチンと風呂場は
体を動かしながら確認

 キッチンは家族の生活の中心であり、毎日使う設備なのでじっくりチェックしたい。設備がいいマンションは、自ずと満足度も高まる。

 例えばシンクのパッキン部分は、オープンタイプだとソファに座ったときにちょうど見えてしまう。汚れが気になるため、最近では、接合部を薄く仕上げて、上からスポンジで軽くこするとすぐに汚れが取れるものも出ている。

 キャビネットは、引き出しがゆっくりスムーズに閉まる、ソフトクロージング機能が付いているものがいい。

 浴室のポイントはサイズ。ファミリー向けなら1418サイズ以上が一応の目安。都心立地の場合1317サイズも許容範囲だが、それより狭いのはくつろぎ感が損なわれる。浴室ではバスタブに関心が向きがちだが、洗い場の広さも確認したい。

 ミストサウナを設置する物件も増えている。水道光熱費がさほどかからないうえ、よく温まる。美容上のメリットだけでなく、介護にも役立つ設備だ。

※1418サイズは、浴室の内側が1.4×1.8m、1317サイズは同1.3×1.7mになる。

【取材協力】横浜白楽レジデンス(大成建設、有楽土地)

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この記事が収録されている「週刊ダイヤモンド」別冊 2012年5月19日号 『新築マンション・戸建て 安心・納得 成功する「住宅」選び』の詳しい内容はこちらからご覧いただけます。

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