会議でやたらと好戦的な人はいませんか?意見を述べたり、提案をしたりする時、相手はスイッチが入って戦闘モードになり、「それはどういう意味ですか?」から始まり、うんざりするほど攻撃的な反論が返ってくる――そんなタイプの人です。『かかわると面倒くさい人』の著者・榎本博明氏はそうした人たちの心理について解き明かします。
なぜ他人の好意を
素直に受け止められないのか
例えばこんなケースです。金曜の夕方、担当分の仕事が終わって帰ろうとしたところ、1歳年下の後輩がまだ必死で仕事をしていたので、
「大変だね。手伝おうか?」と声をかけたら、
「ありがとうございます。でも大丈夫です。お疲れさまです」
と言うのでそのまま帰宅。翌週、親しい同僚に呼び出されました。
「お前、先週末にあいつとトラブったんだって?」
一体何のことかわからず、事情を聞くと、
「あいつ、残業していたら『まだ終わらないのか。相変わらず効率が悪いな』とお前にバカにされたって言いふらしているぞ」と衝撃の事実を告げられたそうです。
なぜ、こんなことになるのでしょうか?
本書の著者・榎本氏によると、こうしたケースは、声を掛けられた後輩の方に「強烈な比較意識と対抗心がある」ことが原因だといいます。