写真販売サービスを改善し
園児に大人気のロボも開発

 ユニファで現在、ITを使い手掛ける保育関連サービスは「るくみー」の名を冠した3種類(フォト、午睡チェック、ノート)と、園児見守りロボット「MEEBO(みーぼ)」の四つある。

 その中で赤沼が入社後まず携わったのは、同社で当時既に立ち上げていた「るくみーフォト」という写真販売サービスの改善だ。

 多くの保育園や幼稚園では保育士が園児の写真を撮影し、保護者に提供(販売)しているが、撮影した写真データをパソコンに取り込み、クラスや園児ごとに仕分けする作業は保育士にとって大きな手間となっていた。

 同サービスはスマートフォンやタブレットの専用アプリで撮った写真を自動でアップロードし、日程などによって仕分けも行うことで、保育士の負担を軽減するもの。ただ、当初は利用者も少なく、使い勝手の向上が急務だった。

 赤沼は技術面でのアプローチから社内の開発体制の管理まで幅広い形で改善に取り組み、同社は15年4月にこのサービスへ新たに「子どもの顔認識技術」を搭載。写真を購入する園児の保護者は、わが子の写真を登録すれば、マッチした写真を一覧表示し、そのまま簡単に購入できるようになった。

 こうした利便性向上の効果もあってサービスはヒットし、足元では全国で保育園を中心に2000程度の施設と契約を結ぶに至った。

 次いで着手したのが、世界初の園児を見守るロボ「みーぼ」の開発。このロボは園児の登園時にあいさつしたり、内蔵カメラが周囲の状況を記録したりするほか、表情を認識した上で写真撮影を行うことが可能。園児にクイズを出したり、ダンスを踊ったりもでき、園児からの人気は絶大だという。

 初回ロット数の上限に達して現在は新規提供を行っていないが、15年夏に発表後の反響は大きく、W杯優勝後は海外からの問い合わせも増加。あるときは南アフリカの地からも連絡が来たほどだ。

 当初は本体のロボ自体も自社開発ができないかを探り、試作してみたものの思うような出来栄えには至らず。見た目にも愛らしいロボ本体は他社製を用いているが、結果的にエンジニアとしての知見を生かす形で、ソフトウエアを用いて保育園向けに機能をカスタマイズし、独自性を出した。