●「トランプの中国語は僕に及ばない」

 学生からスピーチのコツについて質問されたマー会長は、「スピーチの技術の良し悪しは言語能力とは関係がない」「僕の中国語はあまりうまくないし英語もまあまあだ。でもトランプ大統領の中国語よりは上手だと思う」と冗談交じりに答えた。そして、「スピーチで大切なことは、真実を話すことと、自分の考えをはっきりと伝えることだ」と語った。

●「ヒマラヤにエレベーターを作りたい」

 VRと視覚の共有についての話題では、「山の頂上からの景色がとても好きだ。でも登山は嫌いだ。ほかの山にはゴンドラがあるのに、ヒマラヤにはない。エレベーターを作ろうかと思ったこともある。でも君の技術があれば、その必要もなさそうだ」と笑いながら話した。

●「企業が成功する秘訣は女性社員の多さ」

 アリババグループ全体の47%は女性社員だ。マー会長は、「企業が成功しているか判断する重要な要素こそが、女性社員の人数で、その多さだと考えている」と答えた。

●「中退して起業するな」

 マー会長は、ビル・ゲイツやマーク・ザッカーバーグの真似をして「中途退学してまで起業しようとするな」と主張する。「退学して起業しようとした人が100人いたとすれば、成功するのはそのうちたったの5人だ。失敗した95人は人知れず消えていく。しかも成功した5人のうち4人も徐々に消えていってしまう。だから、まずは卒業してから」と話した。

●「アリババのチップ開発は、米国の制裁とは無関係」

「アリババがチップの開発を開始する」という発表について、会場の学生から尋ねられたマー会長は、「アリババはこの4年間、5社のチップ起業に出資してきた。発表は何ヵ月も前から準備していたもので、(米国が制裁を科した中国2位の通信機器メーカー)中興通訊(ZTE)に対する米国の輸出品規制措置の発表と重なったのはただの偶然だ」と話した。

(東方新報 取材班)

※『東方新報』は、1995年に日本で創刊された中国語と日本語2ヵ国語の新聞です。