子どもにスマホを与えるときに
注意すべきこと

 17年に発表された内閣府の調査では、スマホを所持しない高校生は20人に1人。中学生も5割がスマホを保有している。そんな時代にあって、いくらその危険性が示唆されたところで「スマホを持つな」という方が難しいだろう。スマホの使用法として望ましい形とは、どのようなものだろうか。

「例えば、スマホの使用時間を1日1時間以内に抑えることができれば成績は下がらないという結果が出ています。また、マルチタスクの弊害を考えると、テレビを見ながらスマホ、勉強しながらスマホ、などの“ながらスマホ”を極力行わないことも大切。勉強する際や、集中したいときは、別の部屋にスマホを置いておくなどして使わないようにする工夫が必要です」

 スマホが脳に与える悪影響については依然調査中のようだが、機器やアプリを使うことで前頭前野に強い抑制がかかり悪影響が起きているのではないか、と川島教授は仮説を立てている。数年のうちにさらに詳細な結果も明らかになるはずだ。しかし、それを待っていては遅いという可能性もある。

「スマホを捨てれば偏差値が10上がるといっても過言ではない」という川島教授。これは子どもたちだけの問題ではない。スマホとの付き合い方を見直さなければならない時期がきたのかもしれない。