ひと通り読み切ることができたら、次は「何が書いてあったか?」を思い出して、頭に残っている内容を引き出していきます。引き出そうとしたとき、「何が書いてあったっけ……?」と思うくらいのスピードで読んでいるのが理想的です。もし読み終えた後、「ある程度、何となく思い出せる」という状態であれば、もう少し読むスピードを上げるようにしましょう。
たちまち7刷となった新刊『速読日本一が教える すごい読書術 短時間で記憶に残る最強メソッド』には、これまでの半分以下の時間で読めて毎月30冊以上読める、最速・最短で読書をモノにする方法を網羅。今回は、本を読んだ後に頭に残っている内容を引き出すための方法を紹介いたします。
タイピングより手書き!
手書きのほうが脳が活発に働く!
本を読んで、内容を思い出すときは、紙に書き出すようにしてください。
紙に書き出してある内容を目で見るので、その情報と紐付いて思い出せることが増えるからです。
人は情報を記憶するとき、子どもの頃は機械的にその内容を覚えるのが、大人になると、そのまま覚えようとするのではなく、その内容と何かを関連づけて覚えようとする方法に変わっていくといわれています。
たとえば、本の中で「預金封鎖の歴史」に関する記述があったとします。
「戦後間もない頃の日本や、2013年にEU(欧州連合)のキプロスで預金封鎖があった」ということを機械的に覚えただけだと、思い出すことは難しいでしょう。
これを「ATMの1日あたりの引き出し上限限度額」、自分が預けたお金を自由に引き出せないことと預金封鎖と関連付けて覚えていると、「ATM」という言葉を見たときに、預金封鎖の歴史に関する情報を思い出しやすくなるのです。
部分的に思い出せた情報を目にすることで、その前後に書かれていた関連する言葉や文章を思い出すことができるときがあります。
それらの情報を目にしているうちに、自己成長につながる行動イメージのキッカケが生まれる場合もあるのです。
頭の中で思い出されている文章をイメージしながら、紐付く情報を思い出そうとしてもいいのですが、書き出した内容を紐付けながら思い出したほうが、関連する情報を思い出すことができる可能性が上がるので、紙に書き出すようにしましょう。