同じことを頼んでいるのに、頼み方の違いでNOがYESになることがあります。この頼み方の違いとは、あるトークテクニックにあります。今回は『1秒で気のきいた一言が出るハリウッド流すごい会話術』の中から、ハリウッドで大ヒット作『ターミネーター』の企画を売り込む際にも使われた、それを駆使するとYESをもらえる確率が圧倒的に高まる頼み方のテクニックについて紹介いたします。

ジュースを買ってもらえないA君と、
「飲んでね」と頼まれたB君の違い

 人間は誰もが周りの人に対して何らかの頼み事をしながら生きています。些細なことでも、例えば「ペン貸して」とか、誰かに何かしらのお願いをした事があるでしょう。

 しかし、残念ながら頼み事の成功率というのは、人によって全然違うのです。頼み事が上手い人は、小さい頃から大人にお菓子を多く買ってもらえるなど、得だらけの人生を送っていきます。一方、そうでない人は子どもの頃から悲惨です。他の人と同じように誰かに頼み事をしても、無視されるどころか、場合によっては「図々しい!」と、怒られてしまう事だってあるものです。

 何が「頼み事の成功率」を変えているのでしょうか。そのほとんどは、「頼み方の違い」です。実は、頼み事の成功率を上げるには、「相手から頼まれる形にもっていく」という事が非常に重要なのです。

 例えば、親と一緒に公園で遊んでいる子どもが急にジュースを飲みたくなったとします。A君は親に、「ジュース飲みたいよ~」と唐突に、自分の気持をアピールしました。

 一方のB君は、「暑くてもうダメ。疲れた!」と言いながら、公園のベンチに座り込みます。そして、すかさず公園から見えるコンビニを指差して、「ジュース飲みたい」と言いました。

 B君の頼み方が正解です。この後、ベンチに座っていたB君が、「やっぱりジュースいらない!もっと遊ぶ」と走り出しそうになったらどうでしょう。場合によっては、逆に熱中症を心配した親の方から「今日は暑いから、先にジュース飲んでおこうね!」と、子どもに飲むのを依頼するような形になってしまう事すらあるでしょう。