このように職場環境の変化があっても動じず、また、過去の自分の実績にあぐらをかくことなく、今の自分の足で生きていこうとする気力と目的を持っているかがカギである。

(2)暮らしのビジョンを共有でき、それに見合うお金の価値観を理解し合えること
 A家は見栄や面子にこだわっていたので、自分たちがどこでどのように暮らせば幸せなのかが漠然としており、家計のピンチですら根本的な見直しに着手できなかった。

 一方、B家は夫婦家族の好きなことを共有しているので、家計管理の分担や優先順位も明確であり、お金を使っても満足度が非常に大きい。衝動買いといったネガティブな支出はなく、コストパフォーマンスが比較的高い家計を実現できていることが大きい。

 年収などから見栄をはったり、人目を気にしたりせず、真っ先に家族の声を聞いて、自分たちの幸せな暮らし(好きなこと、好きな時間、好きな空間など)を理解し合うこと。それが、実際のお金の使い方や優先順位とも重なって効果的な家計に繋がってくる。

(3)子育ての方針も話し合って、助け合えること
 A家の子育ては妻に任せてしまったため、子育ての方針を話し合っていなかったのが問題である。収入が減った時に、私立に通っていた子どもを公立に進路変更せざるを得なかった。結果、家庭の雰囲気を暗くしてしまった。

 一方、B家は結婚当初から、自らが育った環境、親からの影響などについて共有し合っていたので、2人の子育ても軸が定まっており、子どもの受験も上手く絞り込んだのが大きいと言えるだろう。

 子どものいる家庭が陥りがちな落とし穴として、夫婦の教育方針の違いがある。夫を顧みないで、子どもの教育に湯水のごとくお金を費やす妻とトラブルになり、離婚騒動になることも少なくない。結婚当初から、子どもが生まれたら、お互いの子育てや教育に対する考えを話し合いながら、協力し合えるかどうかが大事である。

 いかがだろうか?婚活に話を戻すと、暮らしのビジョン、夫婦の価値観の理解、そして子育て方針、これら3つがクリアになれば、正直、今の年収が世間の平均には届かなくても、心配する必要はないとお分かりいただけたのではないか。