「つきまとい等」の内容は、下記の8つだ。

 ア つきまとい・待ち伏せ・押し掛け・うろつき等
 イ 監視していると告げる行為
 ウ 面会や交際の要求
 エ 乱暴な言動
 オ 無言電話、拒否後の連続した電話・ファクシミリ・電子メール・SNS等
 カ 汚物等の送付
 キ 名誉を傷つける
 ク 性的しゅう恥心の侵害

 この中で、特にSNSに関わる「オ 無言電話、拒否後の連続した電話・ファクシミリ・電子メール・SNS等」では、拒否しているにもかかわらず、何度もSNSでメッセージなどを送ってくることがストーカー行為であると定義している。2016年に小金井市で起きたシンガーソングライターの女性が刃物で襲われた事件をきっかけに、ストーカー規制にSNSが含まれたことは記憶に新しい。

やり取りをやめたら相手が豹変
◆警察に相談する」と伝えたらいなくなったが…

 実際に、SNS上でつきまとわれた経験のある人に話を聞いた。

 趣味が高じてインターネットでハンドメイドアクセサリーを販売していた綾香さん(20代女性)は、TwitterやInstagramを使って新商品や出店の宣伝をしていた。作ったピアスやネックレスをつけた写真を商品の着用例としてアップロードしたところ、1人の男性と思われるアカウントから容姿を褒めるメッセージが送られてきた。

「その人は、最初は容姿だけでなく私の作品についてもコメントしてくれていました。『母や妹に買ってあげたいが、何が好きかわからない』と言うので、お母様や妹さんの年齢や服装の好みなどを聞いて、似合いそうなものを選ぶために何度もやりとりしていたんです。

 その中に、『綾香さんの唇がきれい』『触りたくなるきれいな髪の毛だ』というコメントもありました。相手はお客さんだと思っていたので特に深い意味があるとは考えず、そのときは社交辞令にお礼をするようなお返事をしたつもりでした」(綾香さん)

 しかし、数週間やりとりを続けていても、その男性が商品を購入した様子はない。購入の意思がないお客さんに時間を使う余裕がないと判断した綾香さんは、おすすめの商品の販売ページに飛ぶURLを送り「もしご購入なさる際は、こちらからよろしくお願い致します」とメッセージを送った。