【コツその1】読んで「何がわからないか」を見つける
ある英語の文に、理解できない単語や表現があったとします。わからない部分が1つだったら、全体の意味をなんとか推測することもできるかもしれません。でも、その数が増えれば増えるほど、全体の意味がぼやけてきます。
これがリスニングであれば、わからないポイントもどんどん過ぎていってしまうので、「いったい何がわからないのかもわからない」という状態におちいりがちです。すると、結局、問題を放置してしまうことになります。
しかしリーディングの場合、目の前にその英文があるので「何がわからないのか」が一目瞭然です。
この、何がわからないかをはっきりさせるということが、英語学習にはとても大切です。英語の語彙を身につけるうえで最善の方法は「わからない」を見つけることだといってもいいほどです。
日本人の生徒さんは間違いを恐れる人が多いですが、わからないということは、恥じることでも苦痛なことでもありません。むしろそのような単語や表現との出合いは、じつにすばらしいものです。だって、知らなかったことがまたひとつわかるようになるのですから。
読みながら見つけた「わからない表現」は、いちいち辞書を引いたりせずに、蛍光ペンで塗ったり鉛筆で線を引くなどしてチェックしておいて、あとで辞書でざっと意味を調べてください。