買収された側なのに借金まみれ?
減損リスクもはらむ

 ファンド側にとっては、借入金を活用することで、少ない元手で大きな買い物ができるので、有効な手段ではある。

 しかし、買収された方は、借金の返済が必要になるし、のれんの減損リスクも抱えることになるので、一定のデメリットもある。

 スシローはのれんの定期償却が必要ないIFRS(国際会計基準)に基づく会計なので、見掛け上の利益が圧迫されることはないが、事業が停滞すれば、のれんの減損を迫られることもあり得るだろう。つまり、安定した収益を上げることが常に求められるようになるということだ。

 スシローが非上場になる前の08年と、再上場後の17年の決算を比較してみると、売上高と営業利益は2~3倍の水準で伸びているものの、総資産は約6倍に増加した。資産の効率性を表す総資産営業利益率(ROA)が約6?減少するなど、BSが膨らみバランスが崩れてしまった。すしで言えば、シャリが膨らんで、利益というネタの部分が小さく見えてしまっている状況といえる。