「〇〇ある世の中」は
ナインコードから生まれる

 人がケンカしたり争ったり、嫉妬してしまうのは、相手の役割や気質を考えずに、自分と同じ土俵で物事を考えてしまうことが大きな原因だと、私は考えます。

 一人ひとりが「ナインコード」を知って、相手の役割と気質さえ知ってしまえば、仕事に関しては割り切ってしまうこともできますし、友人知人・家族とのコミュニケーションであれば、より相手への理解が深まります。

 自分に持っていないところを持っていることもわかり、尊敬の念すら生まれるかもしれません。
「人」という文字が意味するように、補い、支え合うことができるようになります。

 考えてみれば、人間は誰だって争いやケンカはしたくありません。
 疲れますし、何かモヤモヤが心に残りますし、何をやっても楽しくありません。
 これでは、よき世界は創れないのです。
 人間関係に悩み、集中できないまま生みだされた中途半端なモノが積み重なった世界では、そこに“本当の価値”はないと言えましょう。
 モノを創るにも、サービスを創るにも、時代を創るにも、そこには人の感情が混じるものですから。

 だからこそ私は、一人ひとりが相手の気質を認め、相手の役割を知ることで「ケンカや争い」をなくし、多くの人が補い合い、支え合うことで生まれる、人間らしい思いやりにあふれる「未来ある世の中」を創造してほしいと、『“強運を呼ぶ”9code(ナインコード)占い』を世に出す決意をしたのです。

 人は、一人でできることには限界があります。
 一人では、素晴らしき世の中は創れないのです。
 明治維新の志士たちは、仲間を認め、協力・共存共栄の精神があったからこそ、未来にとって有益で大きなことを成し遂げられたのでしょう。

「ナインコードを通じて、互いを認め合い、互いの魅力をミックスさせて発揮すること」

 これこそが、“未来ある世の中”を創るために、いま私たちに必要だと信じています。
 今回は、記念すべき100回目の連載ということで、読者の皆さまへのお礼と、私が9code(ナインコード)を伝えようとした理由をお話しさせていただきました。

 これからも、読者の皆様にとって有益な情報を惜しみなく発信していきますので、今後とも、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

(PS.)
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中野 博(Hiroshi Nakano)
信和義塾大學校創設者兼塾長、経営コンサルタント
早稲田大学商学部卒業。ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院ブランディング実践講座エグゼグティブコースを修める。ハーバードビジネススクールでは経営学を学ぶ(いずれも短期集中型の経営者クラス)。1992年、地球サミットに国連認定ジャーナリストとして参加したことを契機に環境ジャーナリストとして活動。1997年の地球温暖化防止京都会議を機に、株式会社エコライフ研究所設立。環境ジャーナリストとしての取材・分析力と経営コンサルタントとしての提案力をベースに、800社以上を環境ビジネスに参入させ成果を挙げる。その傍ら、住宅、環境を軸にした本を多数出版(本書が30冊目)。講演依頼も多く、国内外で2000回以上の実績。2005年、教育研修会社の株式会社ゴクーを設立。1万人のサンプリングを体系化した『9code(ナインコード)』をもとに、信和義塾大學校で指導にあたるほか、企業や各種組織で『9code』を利用したコンサルティングや人材活用研修も多い。現在、信和義塾大學校は、世界6ヵ国20都市以上にあり、塾生は700名超。