昇進試験の直前対策!

発売たちまち4刷が決まった、元NHKアナウンサーの超人気講師で「ウェブ小論文塾」代表・今道琢也氏の新刊『落とされない小論文』から、企業・組織・公務員などの「昇進試験対策」に特化した内容を特別掲載する。(構成:今野良介)

昇進試験の出題テーマは
どの企業も大差なし

多くの企業や官庁などの昇進試験で、小論文が取り入れられています。私のところにも、公務員試験、大学受験に次いで3番目に多い依頼が、昇進試験の小論文受験者です。

しかし、昇進試験の小論文は、大学受験や公務員試験、また教員試験や病院採用試験などと異なり、専門の参考書がほとんどありません。会社によって出題内容は異なるため、当然だともいえますが、実は、聞かれていることの根本は、どの会社の昇進試験でも、それほど大きな差はありません。

中でも、もっとも多いのが、このタイプの出題です。

【よくある昇進試験小論文の出題例】
あなたが所属する部署・職場の課題を挙げた上で、今後、あなたはリーダーとしてそれをどのように解決していこうと考えているか、述べなさい。

表現が違ったり、経営理念と絡めて出題されたりと聞き方はいろいろありますが、要するに「現状の何を課題と考え、それをどう変えていくか」という話です。昇進試験という試験の性格を考えれば、当然とも言えます。

この他の出題例では、次のようなものがあります。

・職場のコンプライアンス意識をどう高めていくか
・ワークライフバランスをどう実現するか
・個人情報保護にどのように取り組んでいくか
・部下の育成にどう取り組んでいくか
・職場のコミュニケーションを活発にするために何をすべきか
・管理者として身につけるべき能力は何か

つまり、「職場の管理者として実践すべきこと」が出題されやすい傾向があります。

「戦略」知り、確実に突破しよう。

「職場の課題」と「改善法」を
事前に考えておく

あなたの受ける試験で、過去の出題が公開されていない場合については、「自分の職場の課題と、それに今後どのように取り組むか」という点は、事前に必ず押さえておいてください。

また「コンプライアンス」「ワークライフバランス」「個人情報保護」などの出題されやすいキーワードについては、その意味や背景、どのような取り組みをすべきか、という点を下記のように整理しておくと良いです。

ここでは、昇進試験でも問われがちな「コンプライアンス・危機管理」のテーマについて、事前に準備しておきたいことを箇条書きでまとめて見ます。

「コンプライアンス・危機管理」
の背景と現状

・不正会計や食品の産地偽装、製品の強度、性能の偽装など、様々な企業の不祥事が明るみになる中で、コンプライアンス(法令遵守)という、言葉が頻繁に聞かれるようになった。

・公益通報者保護制度や、男女雇用機会均等法におけるセクハラ防止義務づけなどが定められ、不正や不作為を見逃さないという流れが強まっている。

・飲酒運転の罰則の強化など、法令違反に対しては厳しく対処すべきという世論の高まりがある。

・ひとたび重大なコンプライアンス違反が起きると、多額の賠償費用、信頼の失墜による売り上げのダウン、得意先の離反、行政処分、株主からの訴訟等、大きな損失を被ることになる。

・そこで不正を許さない、起こさない組織風土を作ることが求められる。

管理者や部署レベルで
取り組むことの例

・不正やセクハラなどの話を見聞きした場合に、相談できる窓口を整備する。

・金銭を扱う部署など不正が生じやすい仕事に対しては、常に複数の人間がチェックする体制を徹底する。

・職場で働く者に対してコンプライアンスの研修を行い、意識を高める。セクハラ、パワハラなど線引きが難しい問題については、具体的にどういう言動がハラスメントにあたるのか事例を紹介する。

・普段からのコミュニケーション、連絡・相談、声掛けなどを密に行い、何かあったときに気軽に相談できる雰囲気を作る。

・不正が起きてからではなく、事前にこれらの策を講じておく。

・公務員の場合は、プライベートの時間であっても市民から公務員として見られる。例えば飲酒運転で検挙されれば、私生活上の事であっても市民の信頼を失う。勤務時間外でも自己を律する姿勢を持つ。
(以上)

このように、「課題と対策」を箇条書きで整理して頭に入れておくことで、その場で悩むことなく、効率的に解答できます。

『落とされない小論文』では、昇進試験以外にも、あらゆる小論文試験に備えた必須知識をまとめた「超頻出テーマ18・瞬速理解表」を掲載しています。

各試験の頻出テーマを厳選したうえで、各テーマの背景、原因、課題、今後の対策までを「箇条書き」で整理しています。効率的に、多くの出題に対処することができる資料です。

そのほか、小論文試験に一発合格する必要最低限の情報を、凝縮して伝えています。ぜひ、直前対策に使い倒してください。

※参考記事
昇進試験を確実に突破する!
小論文執筆「7つの手順」
(https://diamond.jp/articles/-/175274)