2. 明確な根拠なしに褒める時
冷静沈着な人は何か意図があると勘ぐる

 誰でも自分の実力や実績がどの程度なのかは、何となく見当がつくものだ。ゆえに、人から褒められると、それが妥当かどうかを瞬時に判断する。

 それが妥当な賞賛と感じられれば、素直に嬉しいし、モチベーションも上がる。逆に妥当だと感じられないと、何だかスッキリせず、嫌な感じがする。おだてに弱く、自己認知の甘い人は除いて、冷静に自分を見ている人は、何か意図があるに違いない、おだてれば思うように動くと軽んじられているんではないかと疑う。

 これでは、自信にならないし、モチベーションも上がらないのは言うまでもない。

3.過度に一般化しすぎた褒め方をする時
成果や行動がウソっぽく聞こえる

 褒める時には、褒められるべき望ましい成果や行動を具体的に指摘して褒めるのがよい。あまりに一般化した褒め方をすれば妥当性が感じられず、ウソっぽく聞こえてしまう。

 例えば、パズルの課題を終えた後で、「あなたは本当に素晴らしい」と人物全体を一般化して褒められた子と、「あなたは本当に一所懸命パズルに取り組んでいたね」と具体的な行動や姿勢を褒められた子を比べた実験では、その後課題に失敗した時、後者はモチベーションを維持できたのに対して、前者はやる気を失ってしまったという結果が出たのである。

 大切なことは、具体的に褒めるべき点を指摘して褒めることと、具体的な取り組み姿勢を褒めることである。