日本銀行が7月末の政策決定会合で決めた「政策修正」をめぐって、「金融緩和の継続・強化」なのか、「金融の正常化」なのか、受け止めがいまだ分かれる。確かに日銀の金融政策はわかりにくい。
しかし、”霞が関の官僚流”で、日銀マンの気持ちを“忖度”して読めば、表向きのメッセージだけでなく、内に秘めた思いも伝わってくる。
7月の「強力な金融緩和継続のための枠組み強化」は、10年国債金利の上昇余地を作っただけでなく、マイナス金利政策を終わらす布石を打ったのでは、と考えられる。
“2次デフレ戦争”は
「2%物価目標」ありきで失敗
まずはなぜ、日銀の金融政策がわかりにくいのか、わかりにくくなってしまうのか、から考えてみよう。