「野球はまったく知らないが、どうしてここまで感動したかわからない」
「何度読んでも、涙が止まらない…」
「日本がうらやましい!我々の子どもがかわいそうだ」
「“高校球児の98%がここで敗者になる、そしてもっと強くなる”、熱血極まりない!共感した!」
「日本の高校生は命を懸けてスポーツをやっている。わが国では宿題に命がけ」
「勝ち負けは関係ない、力を尽くしたから、これでいい!勇気をもらった!」
「血が沸いた!熱血青春とは何か、日本が教えてくれた。ありがとう」
「このような肉食男子を見るのが久しぶり、爽快だ」
「このように青春を謳歌(おうか)できるのが、誠にうらやましい!」
「儀式感があって、全国が一丸になって盛り上がりを味わいたい!」

 など、称賛の声があふれていた。

日本の高校野球に注目する背景に
貧弱化する中国の若者事情

 日本の高校野球が中国でここまで反響を呼んだのには、いろいろな事情が背景にある。

 最近のある統計では、18歳以下人口の中で、肥満は1億2000万人いる。12歳から18歳の少年には1.9%が糖尿病を患っている。また、つい先日に起こったことだが、新学期を迎えた杭州の某小学校の運動会では、8時の開会式から1時間半後の9時半には、約20人の子どもが気を失って倒れ、病院に運ばれた。

 学校や社会全体に「学業重視、体育軽視」の風潮が強い。

 受験合格を勝ち取るために、多くの時間を宿題に費やし、親も学校の教師も成績だけに目を凝らす。数学や国語などの学習時間を優先し、体育の時間を削るのは当たり前。夏休みと冬休みでは、塾通い以外にも、「スタートラインで負けたくない」という親の思いで、いろいろな習い事で忙しい。

 筆者の友人の中学生の息子は、月曜日から土曜日まで、塾通い以外の習い事としてピアノ、水泳(水難事故防止のため)、絵、英語、囲碁などに時間を費やす。