日本語では、単語の順番がちがっても意味は通じる

 日本語には「が」や「を」という助詞があるので、どんな順番にしても同じ意味になります。

 例えば、「私が英語を学んでいる」「英語を私が学んでいる」「学んでいる、私が英語を」と言っても、意味は変わりません。

 しかし、英語には「が」という単語も「を」という単語もありません。

「が」と「を」がないので、位置で表さないといけないのです。

 動詞の左側に付ければ「~が(主語)」という意味になるし、動詞の右側に付ければ「~を(目的語)」という意味になります。

 そのため、

 English learns I.

 と順番を逆にしてしまうと、「英語が私を学んでいる」という意味になってしまうのです。

 英語では、単語を並べる順番が大事という話でした。

ニック・ウィリアムソン
オーストラリアのシドニー出身。シドニー大学で心理学を専攻。同大学で3年間日本文学も勉強し、日本の文化にも明るい。在学中にオーストラリアの日本大使館が主催する全豪日本語弁論大会で優勝。日本の文部科学省の奨学金を得てシドニー大学卒業後、東京学芸大学に研究生として1年半在学。在学中にアルバイトとして英会話スクールで英語を教え始め、卒業後も看板講師として勤め上げる。英語講師として20年間のキャリアの中で、英会話教室をはじめ、企業向け英語研修や大学の講義、SKYPerfect TVの番組の司会やラジオのDJ、数々の雑誌のコラムや7冊の英語本の執筆など、活動の場は幅広い。ゼロから日本語を完璧に習得した経験と、大学で専攻していた神経心理学の知識をもとに、非常に効果的で効率的な独自の言語習得法を開発。著書に『たった40パターンで英会話!』『中学レベルの英単語でネイティブとペラペラ話せる本』『中学レベルの英単語でネイティブとサクサク話せる本[会話力編]』(以上、ダイヤモンド社)『旅の英会話伝わるフレーズ集』(ナツメ社)など。