まず、「いる・いらない」を基準に物の仕分けを持ち掛けると子どもは警戒します。そこでご提案したいのが、「Aちゃんのおもちゃ置き場をとってもすてきにしたいの。だから、一番気に入っているおもちゃをこの箱に入れて」というふうに「お気に入り」を選ばせる方法です。この方法なら、うまくいくことが多いでしょう。

 ただし、未就学児ぐらいの年齢ではまだ判断が難しく、飽きっぽいので、すべての行程に子どもを巻き込むのは非現実的です。その場合、子の遊ぶ様子をよく観察し、お気に入りのおもちゃや遊ぶ動線などを把握しましょう。

 よく使うお気に入りのおもちゃが分かったら、棚板に対してハーフ丈の箱など出し入れしやすい容器に入れてしまい、収納の仕組みを作ります。ここでポイントになるのが、ハーフ丈の箱です。

 先ほども申し上げたように、親御さんが収納した際におもちゃが見えないように、棚にぎりぎり収まるサイズの箱を入れるケースが少なくありませんが、それでは子どもは簡単に引き出したり収納したりできません。少なくとも子どもが小さいうちは、「出しっぱなしの箱に放りこめばOK」といった簡単な収納にした方がよいでしょう。

 そして、「ほら、これで取りやすくなったよ」と理想のイメージを見せてあげると、子どもはとても喜びます。自分で出し入れできる・しまい場所が決まっていると認識すれば、自然と自分で片づけようとします。子どもはうれしい・楽しいと感じれば、その日から行動が変わるので、習慣づけもそう難しくありません。

 このように、

●キッズスペースを他の生活エリアとぶつからないように区切る
●子どもが出し入れしやすい収納の仕組みにする
●子どもにとってお気に入りの場所になるよう巻き込みながら作る

 という3点を押さえれば、子どもが自然と片づけるようになるだけでなく、お気に入りのおもちゃや絵本をめいっぱい楽しめる空間を作ることができます。子どもの健やかな成長にもつながる部屋づくりを考えてみませんか。

(家族の片づけコンサルタント sea(しー)、取材・構成/麻宮しま)