「自分は会社の中でどのように振る舞えばもっとも効果的なのか」
「どの部分が自分の部門で絶対に必要な要素で、かつ組織全体に貢献できるものなのか」
「相手の意見をどこまで受け入れることができるのか」

 このように視点を高く持たないと、目先の事象だけで自分の言動を決めてしまいます。それは、時として稚拙な行動になりがちです。同じ組織の中でだけでずっと行動していると、人間は視野が狭くなるものです。

 ですから、常に自分の考えや行動が「組織外の人間からみてどうか」という視点を持つ必要があります。その視点を持つためには、「外のものさし」と呼ぶべき、第三者的な尺度が必要です。組織の中の常識は世間一般の非常識ということもあります。「外から見てこの行動はどうなんだろうか」という視点を持つことは、結果的に自分の身を守る場合もあります。

自分がおかしいと思う人からは「逃げる」勇気を

 時には、組織内の他人の行動が「極めて倫理的に問題」という場合もあるでしょう。そのとき、相談できる窓口が社内にあるなら、迷わず相談しましょう。

 もしもそれを隠すような動きが社内にあるなら、迷わず逃げましょう。巻き込まれてしまってからでは、抜けるのが大変です。また自分に正義がある、と思って周りに強い態度で接したり、会議などで大声を張り上げたりするのは、たいていの場合、逆効果です。

 もしあなたが正しかったとしても、相手は攻撃を受けた時点で「敵」になってしまい、さらに事態は悪化してしまう場合もあります。価値観の相違は、感情のぶつけ合いでは決して埋まることはありませんし、溝を深くするだけです。逃げてしまうのがベストの対応だと思います。

 世の中には、他にも選択肢がたくさんあります。自分の心と外のものさしに照らし合わせて、ベストの答えを持ってください。明らかにおかしい、間違っている、と思うなら、そういう人とは付き合わない勇気を持ちましょう。関係をあやふやにしながら「なんとなく黙っていた」「気づかないふりをしていた」という行動の結果、致命的なキャリアの傷を負った人を何人も見てきました。

 グローバル仕事人たるもの、組織の不正に巻き込まれてしまっては元も子もありません。常にアンテナを張って、「Public Good/世界をよくする」ため、常に立ち居振る舞いに気を付けていきましょう。

(プレゼンテーション・アドバイザー 澤 円)