インデックスとアクティブ、ファンドをめぐる大きな勘違い写真はイメージです Photo:PIXTA

投資信託のタイプとして「インデックスファンド」と「アクティブファンド」という分類があることはよく知られている。ところが、これらの中身の違いを正確に理解している人は意外に少なく、勘違いをしていることも多い。実際にそれぞれの運用手法の違いについて考えてみよう。

「アクティブファンド」は
指数を上回るとは限らない

 インデックスファンドとは、例えば日本株でいえばTOPIXだとか、米国株ならS&P500といった具合に、市場全体の動きを示す「指数に連動すること」を目指すタイプ。これに対し、アクティブファンドは指数への連動ではなく、「指数を上回ること」を目指すタイプだ。

 どちらがいいということではなく、運用に対する考え方の問題だ。字面だけを見ると、“指数を上回る”アクティブの方がいいように思えるが、それは勘違いだ。あくまでも上回ることを“目指す”というだけであって、必ずしもそうなるわけではないからだ。むしろ多くのアクティブファンドは、インデックスファンドの運用成績を下回っている場合も多い。