米大手運用会社フィデリティが運用している「マゼランファンド」というアクティブファンドはかつて、好成績を収めていた。ピーター・リンチというファンドマネジャーが運用を担当していたうち、1977年~90年までの13年間は、S&P500の上昇率の倍近い値上がりとなっていた。

 しかしながらそれ以降を見てみると、市場平均と変わらないか、下回っている時期も多い。つまり、アクティブ運用が指数を上回ることが保証されているわけではないし、結果としてそういうことはあるにしても事前には決して分からない。こうしたことから、最近は低コストのインデックスファンドが好まれるようになり、投資信託においてはそれらが主流になりつつある。

インデックス運用にもある勘違い
日本市場だけではアクティブと変わらない

 では、インデックスファンドを購入する方がいいのかといえば、ここにもある種の勘違いが存在する。

 少し話がそれるが、インデックス運用のことをパッシブ運用と表現することもある。だが、厳密にいえば両者は異なる。パッシブという言葉には「受動的」という意味があり、市場連動を目指すという意味で「受動的な運用」ということだ。

 ところで、ここでいう「市場」とは一体何を指すのだろうか。われわれは日本で生活しているから、市場連動といえば、TOPIXや日経平均に連動することを意味すると捉えがち。間違ってはいないが、一部に誤解がある。

 しかし世界全体で見れば、日本の市場規模は時価総額では8.4%程度にすぎない(2018年9月末)。いうまでもなく、投資家は世界中にいるわけで、世界の株式市場全体に連動しなければ、本当の意味でのパッシブ運用とはいえない。

 確かに、インデックスとは特定の指数という意味だから、日本のTOPIX、米国のS&P500、中国の上海総合指数などに連動する運用は、それぞれインデックス運用ではある。だが、たった1つの指数に連動する投資信託を持っているだけでは、パッシブ運用とは言い難い。