「オペレーション基礎」で学んだ
相手に意思決定させるための情報整理能力

 この生徒の抱える悩みを解決してくれたのが、MBAの「オペレーション基礎」という科目の考え方だったそうです。このオペレーション基礎では、ケースを読んでアサインメント(ケーススタディーのテスト)に解答しなければなりません。

 ケースの中では問題が散在しているために、その状態を整理して説明する必要があります。また、ケースで与えられている(言語)情報を数値化し、エクセルを使ってデータ分析もしなければなりません。複数の分析ケースを比較することで、因果関係を追求したりもします。数字やエクセルを使った話が盛りだくさんで、混乱してしまう人たちもいましたが、この生徒はこの科目を学ぶことで以下の可能性を見出したそうです。

(1)自分では整理できていても、違うバックグラウンドを持つ他人には理解できないため、情報を整理すれば、ヒアリングするときも話を聞き出しやすくなるかもしれない。もしかしたら、われわれが認識していない情報がヒアリングで出てくるかもしれない

(2)言語情報を数値化することで、定性的な分析ができるようになるかもしれない

(3)因果関係を割り出していくことで、問題の所在を特定しやすくなるかもしれない

(4)何よりも数値データを扱えることから、ユーザーだけでなくマネジメントにも話を聞いてもらえるようになるかもしれない

 問題が特定できれば、後は今までの経験で問題解決を進めるだけです。習得したアプローチを会社の特色に合わせて適用していくと、上に挙げた可能性は達成できるようになったそうです。チームメンバーにも学んだ方法を共有することで、情報の引き出し方や情報整理をどのようにしていくべきかをつかんでいくことができるようになったと聞いています。