Q なぜそうだと分かりにくい?

 発達障害はまれなものではない。ASD(自閉症スペクトラム症)は、児童の2%~数パーセント、成人の1%ほどにあるとされる。

 また、ADHD(注意欠如・多動性障害)は児童の数パーセント~15%、大人の2.5~3.4%に存在しているといわれる。いずれも、男性(男児)の方がかなり多いという特徴がある。

 厄介なのはその症状が多様で、個人の性格、特性などとはっきり区別しにくく、また変化することもあるためだ。

 本来であれば成長とともに身に付くはずの社会性、言葉、感情のコントロールなどが未成熟で、アンバランスになるために起こると考えられている。下図のように脳の発達が凸凹しているわけだ。