突発的に起こるリスクは4つある!
次に、突発的に起こる可能性があり、起こると影響が大きいリスクが次の4つです。
1つ目は「信用リスク」です。これは株式や債券を発行する国の財政や会社の経営などが悪化して、価格が急落したり、ゼロになってしまったり、債券の場合には利子の支払いが滞ったり、元本を返せなくなったりする可能性のことをいいます。
2つ目は「カントリーリスク」です。これは投資する国の政治や社会、経済、自然などの環境が変わることで、価格が大きく変動するリスクのことをさします。
そして、3つ目が「流動性リスク」です。市場での取引量が少ないため、株式や債券を希望した価格で売却できなかったり、取引ができなかったりする可能性のことです。組入れ資産を期待する価格で売買できず、損失を被ることがあります。
最後に「派生商品(デリバティブ)リスク」です。派生商品の代表的なものには「先物取引(あらかじめ定める価格で将来売買を行う契約)」「オプション取引(あらかじめ決められた特定の価格で将来売買する権利を売買する取引)」などがあります。
派生商品の投信はこうした取引を活用して高い収益を狙いますが、その分大きな値下がりリスクもあります。これを読んで意味がよくわからない人は、このリスクが交付目論見書に記載してある投信を買うのはやめておきましょう。
下記、図2-6にそれぞれの投信がどんな影響で価格が動くのかをまとめました。