頼んでもいないのに、自分が知っている限りの知識を語り始め、しばしば知識のマウンティングすらも仕掛けてくる厄介な存在。そんな「こじらせ博学」は、あなたの周囲にもいるのではないだろうか。そんなめんどくさい人のトリセツを、カウンセリングサービス所属の心理カウンセラー・近藤あきとし氏に聞いた。(清談社 岡田光雄)

相手の事情や気持ちに無関心
仲間をうんざりさせる「こじらせ博学」

知識をひけらかす「イヤな奴」
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 本来、“博学”とは、尊敬の念を込めた意味で使われる言葉だ。

 例えば、真に博学で優秀な上司の場合、部下から何かを質問された時は、まず部下が何に悩んでいるかに耳を傾け現状把握に専念する。そして、膨大な知識量の中から“必要な情報だけ”を取捨選択して伝え、不要な情報は与えない。枝葉ばかりの長ったらしい言葉を伝えたところで、相手を混乱させるだけということを知っているからだ。

 一方で、世の中には、“こじらせ博学”も多い。その被害事例の一部を紹介しよう。

「会社で隣の席の男性社員が典型的な自称・博学タイプの人なんです。一度話し出すと止まらなくて、私にしゃべるタイミングを与えないほどの早口でまくしたててきます。私が適当に『へえ、知りませんでした』とか『そうなんですね』と相づちを打っていると、さらに気分がよくなって無駄な知識を披露し続けるんですよ。とにかくキモいです…」(人材派遣会社勤務の女性)

「仕事で分からないことがあったので上司に質問すると、上司もそれが分からなかったようで、必要ない関連情報ばかり延々説明されました。多分、その上司の性格上、素直に『知らない』とは言えなかったんでしょうね。時間の無駄なので、知らないなら知らないとハッキリ言ってもらったほうが楽なんですが…」(証券会社勤務の男性)

「職場に時事ネタにやたら詳しい男性が2人いるんですが、毎日、知識自慢のマウンティング合戦がすごいんです。1人が小難しいことを言えば、もう1人がさらに難しい知識を披露し返すみたいな。そうこうしているうちに、なぜか両方ともエキサイトして一触即発みたいな感じになります。意味不明だし、職場の空気は最悪です」(飲食店勤務の女性)