「住民反対運動、行政指導…」
ドン・キホーテの苦難を救った
六白の正義感と使命感

 1999年、好調を続けていたドン・キホーテに突如、苦難がおとずれました。

 複数の東京郊外店舗の夜間営業(深夜午前3時までの営業時間)に対する店舗周辺住民の反対運動の発生です。

 車の騒音など環境問題を発端とするものですが、これをマスコミが取り上げ、ドン・キホーテは徹底的なバッシングを受けました。

 このとき、安田さんのとった行動は、謙虚に問題を受け入れることでした。

 反省すべき点を洗い出し、店舗屋内駐車場の設置や店舗前道路を拡張するために土地を行政に提供するなど、真正面から真摯に問題解決に取り組みます。

 また、2003年の「テレビ電話による医薬品販売」をきっかけとした厚生労働省との“闘い”では、結果的に「薬事法施行規則」と「薬局及び一般販売業の薬剤師の員数を定める省令」の改正につながり、これがきっかけに薬事法改正となり、一部医薬品の販売が薬剤師不在でもできるようになりました。

 対反対運動、対行政。いずれも相当の覚悟とエネルギーが必要ですが、安田さんがこれらを徹底的にやり抜いたのは、六白の性質でもある強い意志に裏打ちされた“正義感”“使命感”という内面のエネルギーが並大抵でないことをうかがわせます。