「idea Picnic」はどのように生まれたのか

中沢剛(なかざわ・ごう)
東京大学文学部卒業後(株)NTTデータに入社。エンジニアを経て戦略コンサルタントに。さまざまな企業の戦略立案にかかわる中で、クライアントの課題を解決するアイデアを大量に生み出す方法「idea Picnic」を開発した。孫正義社長の後継者育成機関「ソフトバンクアカデミア」外部1期生。その後、ソフトバンクに転職して、社長室マネジャーを務める。現在は、(株)UsideUを創業し、ロボットを通じて対話業務を行う「コラボロイド」のサービス開発を手がける。著書に『アイデアのスイッチ!』(ダイヤモンド社)。

――実際にワークショップに参加すると、参加者が楽しく笑ってコミュニケーションをとりながら、ユニークなアイデアが続々と誕生します。ある人が口にしたアイデアが、別の人のアイデアに繋がったりして、とにかく楽しいですね。この発想法は、どのように生まれたのでしょうか?

中沢剛氏(以下、中沢) 戦略コンサルタントとして働いていた頃、周りの優秀な人を見ていると、課題の整理や分析、プレゼンがすごいのはもちろんなんですが、それ以前に、「そもそも、なぜ、そのアイデアを思いついたのか」という点がすごかったし、「どうやってるんだ?」と不思議だったんです。

 課題の整理や分析の手法については本などで学ぶことはできるのですが、「思いつき」「アイデア発想」のところは暗黙知、いわば「秘伝のタレ」のようになっていてわからなかった。それを解き明かしたい、と思ったのが最初のモチベーションです。個人の才能以外のところで、何かある程度形式化できるものがあるのではないかと……。

風間昭男氏(以下、風間) そうそう。具体的なきっかけは、あるお客さんから「なぜ毎週そんなにたくさんのアイデアを持ってこられるの?」と聞かれたことだよね。

 もともと、僕と中沢くんでその会社のeコマースの戦略コンサルティングをしていたんですが、システムの仕組みを考えるというところから、だんだんとビジネスそのものの売りは何かというところまで話がふくらんでいって……。

 それに対して彼が、新しいアイデアをいくつも考えて毎週提案していたんです。お客さんも、次から次へとアイデアが出てくるので、不思議に思って、どうやって考えているのか教えて欲しい、と。

中沢 そうですね。それをきっかけにこの「idea Picnic」の原型となるものを考えて、さらに、これが誰でにも使える汎用的なものかどうか、いろいろな人にやってもらってフィードバックを得ながら、だんだんと現在の形になっていきました。