感情を軸に置く企画は
女性だから成立する?

 心理カウンセラーの沼田みえこ氏によると、こうした「女の敵は女」企画は、男女間で感情の認識や表現方法に違いがあるため成立しているという。

「心理学的に、男性と女性で感情の認識や表現はまったく異なります。特に日本では、男性は“泣くな、動じるな”などと幼い頃から言われ続け、感情を出すことがタブーとされています。そのように育った多くの男性は、感情を表現しないことによって『動じない冷静さ』という美学を体現しようとするのです。そのため、自分の感情が把握しづらくなり、感情表現も苦手な傾向にあります」

 このような文化的な環境のせいもあり、男性は自分の感情をあらわにする以前に理解すらできていない。したがって、男性にとってのコミュニケーションとは、あくまで“論理的”であることが大前提なのだ。

「一方、女性は“感情的”にコミュニケーションをとります。というのも、女性にとってコミュニケーションの軸は感情だからです。だからこそ女性は、自分の感情を把握しやすく、感情表現が男性よりも豊かといわれています」

 心理学的に見れば、女性にとって感情をあらわにすることは、普通のこと。老若問わず女性は、井戸端会議に興じ、夫や友人の愚痴に花を咲かせることもしばしばあるが、それもいわば“感情の共有”に近いものだろう。

「男性よりも女性の方が、怒りやねたみなどの感情に素直で、言葉にしやすいという特徴があります。もちろん男性にもそういう感情はありますが、男性は自己の中に抑制し、女性は発散するのです。女性のネガティブな感情は表に見える分、『女の敵は女』という構図が成立しやすいのかもしれません」