米国人はタブレット端末の
保有で読書やニュース購読の
時間を増やしている

 日本では、携帯電話を持っている人の大半は、自分の携帯でメールを読み書きするのは普通のことであり、スマホを使っている人であれば、自分のスマホからSNSやTwitterを愉しむ人もざらです。

「今の若者は本を読まなくなった」と口癖のように言うおじさんたちではありますが、少なくとも昔の人よりも今の若者のほうが、文字を扱っている時間が長いのは確かでしょう。ひょっとすると、文字に接している(読んでいる)時間すら長くなっているかもしれません。

 では、日本よりもタブレット端末の普及が進んでいる米国において、その利用者の読書傾向にはどのような変化が見られるのでしょうか?

 テクノロジーは読書のアプローチに……デジタル機器と米の読書性向との関係をグラフ化してみる(2012.04.13)によると――「電子書籍を読む」ことも「読書」とみなすという条件つきではありますが――「インターネット」「携帯電話」「タブレット機」「電子書籍リーダー」の利用(保有)者は非利用(非保有)者よりも、「しばしば」「時折」読書をする人の割合がかなり高いことがわかります。

cf.The Rise of E-Reading(2012.04.04)

 ダブレット機と電子書籍リーダーに限って見ると、時事問題では12%、個人的趣向・仕事や学業では15%以上、「しばしば」「時折」読書をする人の割合が高くなっています。違う見方をすると、ざっと眺める状況よりも目的性が高い状況のほうが、保有者と非保有者の差が大きくなる傾向にあります。

 また、一連の過去の調査結果も見てみると、タブレット機を持つようになってからニュースを読む時間が増えた人が30%いるのに対し、減った人は4%に止まっています。

cf.タブレット機は魔法のツール……米タブレット機利用者のニュース購読上の変化をグラフ化してみる(2011.11.02)

cf.The Tablet Revolution and What it Means for the Future of News(2011.10.25)

 調査対象は前者は16歳以上、後者は18歳以上の米国内に住む男女ですが、少なくとも米国人は、タブレット機や電子書籍リーダーの保有によって、ゲームやメールで潰す時間が増えているのではなく、読書やニュース購読の時間を増やしていることがわかります。

 以下では、電子書籍リーダーの出現によって米国で起きている、日本ではちょっと考えにくい変化について見ていきます。