【誤用例(1)】
・学校教育の中で職業について学んだり、話を聞く機会を作ることが重要だ。

「たり」という言葉は、「雨が降ったりやんだりした」のように2回重ねて使うのが本来の用法です。一回だけの形で使ってしまう人が非常に多いです。

上記の例の場合は、このような表現にします。

・学校教育の中で職業について学んだり、話を聞いたりする機会を作ることが重要だ。

【誤用例(2)】
【誤】回りの人の支えによって自分の力を大きく伸ばすことができた
【正】周りの人の支えによって自分の力を大きく伸ばすことができた

「回り」と「周り」は紛らわしい漢字です。

「回り」は、「回転」という言葉に表されるように、実際にぐるぐる回るというニュアンスで使うことが多いです。

「周り」は、「周辺」という言葉に表されるように、「その近辺・取り囲んでいる部分」というニュアンスで使われることが多いです。上記のような文脈では「周り」が適切です。

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※参考記事
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