冒頭で紹介したchickenも、chickenだと「肉のかたまり」なので「トリ肉」ですが、a chickenとすれば1羽、2羽と数えられる「個体としてのトリ」になります。

 ネイティブは、自分が何を言わんとするかで、aをつけるのか、theをつけるのか、はたまた何もつけないのかを決めます。その違いを瞬時に言えるようになると、あなたの英語力もアップすること間違いなしです!

冠詞の使い方を
侮ってはいけない

 では最後にまとめの問題です。次の3つを日本語にすると、どのようになるでしょうか? どれもすでに出てきた問題なのでわかると思いますが…。

1.I ate chicken.
2.I ate a chicken.
3.I ate the chicken.

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 正解は、次のようになります。

1.私はトリ肉を食べた。
2.私は1羽のトリを丸ごと食べた。
3.私は(テーブルの上に置いてあった)そのトリを食べた。

 それぞれ解説しましょう。

 1は冠詞のaがないので、食肉としての「チキン(トリ肉)」を食べたことになります。

 2は冠詞のaがあるので、動物である「1羽のニワトリ」を「1羽丸ごと」食べたことになります(ちょっとホラーなイメージです)。

 3は冠詞のtheがあるので「どのトリ肉かが限定」され、例えば「テーブルの上に置いてあったそのトリ肉」というように、「どのトリ肉かが限定された表現」になります。

 いかがでしたでしょうか?冠詞がつかない場合、冠詞のaがつく場合、冠詞theがつく場合のそれぞれを比べてもわかるように、意味が大きく変わることに気付いたことでしょう。たった1単語でも「侮るべからず!」です。

(エートゥーゼット・イングリッシュ 代表 デイビッド・セイン)