「増やしたい仕事」を分析する

 そして、下図のように付箋がグルーピングされたとします。

チームのありたい姿

 ここから、「項目化」すべきテーマが見えてきます。
 まず、「増やしたい仕事」から見てみると、「研究活動」というグルーピングがありますから、これを「大項目」として立てるといいでしょう。一定期間「朝夜メール」を続けて集計・分析すれば、総労働時間のうち何割を「研究活動」に使えているかが明確になるはずです。その割合が予想以上に少ないようであれば、「何割まで増やしたいか」を話す必要があります。

 さらに、「研究活動」の「小項目」として、「ニーズ調査」「新商品研究」「既存商品研究」「資料研究」「勉強会」などと立てると、「既存商品研究」にはそれなりの時間を割けているけれど、それ以外のことには、ほとんど時間が割けていない現状が見えてくるかもしれません。

 こうして、チームの実態が見えてくれば、「では、どうすべきか?」という具体的な議論ができるようになります。たとえば、「もっと、新商品研究をやっていかないといけない」という議論になれば、数人のメンバーで「新商品開発チーム」をつくり、一定の時間を新商品の開発に費やすようにするという解決策もあります。

 そして、その時間を生み出すために、「新商品開発チーム」のメンバーが抱えている仕事の一部を他のメンバーに渡したり、ムダな仕事の効率化を進めていくなどの対策を考えるわけです。