他の競技は最近10年の成績で比較してみよう。暮れに行われる高校駅伝の成績は男子は西日本が8回優勝、女子は9回優勝で西が断然優勢だ。やはり暮れに行われるバスケットボールのウインターカップは男子が西日本6回優勝、女子が西日本8回優勝とこれまた西優勢。ただ、夏の高校野球の優勝は西5回、東5回と同数、高校サッカー選手権は西の優勝が4回、東の優勝が6回で東西が拮抗している。

 ただ、高校野球は今、大阪桐蔭が無敵といっていい強さを見せているし、かつてはPL学園や智弁和歌山など西の強さを印象づける強豪がいた。サッカーも国見(長崎)や東福岡が他を圧倒した時期があるせいか、西日本が強いというイメージがある。

 それを考えると今回の高校サッカー選手権のベスト8のうち7校を東日本勢が占め、そのなかに東北の高校が3校入っているというのは快挙と言っていいだろう。

 高校野球では春夏とも東北勢の優勝は1度もない。決勝進出は9回あるが、いずれも敗れた。そのなかには高校野球史に残る名勝負もある。1969年には太田幸司投手を擁する三沢(青森)が決勝に進出。松山商(愛媛)と延長18回の死闘を行ない0-0で再試合となり2-4で敗れた。2003年にはダルビッシュ有がエースを務める東北(宮城)が常総学院(茨城)と決勝で対戦。2点リードしたが、逆転されて2-4で敗れている。頂点の座をあと一歩のところで逃し続けているため、東北勢にとって甲子園での優勝は悲願といわれるようになった。昨年の金足農の決勝進出に世間が盛り上がったのも吉田輝星投手人気だけでなく、悲願を達成できるかどうかの興味もあったわけだ。

 高校サッカー選手権の方は東北勢の優勝が4回ある。初優勝は1957年度の秋田商。1966年度には秋田商が2度目の優勝を果たし、2006年度には盛岡商(岩手)、2016年度には青森山田が優勝している。地域で比較すると優勝4回は少ない方だ。関東はこれまで32回もの優勝がある。だが、優勝回数で現在の地域のレベルを判断することはできない。

サッカーは全国的にレベルアップ
地域間格差はなくなってきた

 2003年に日本サッカー協会(JFA)が選手の強化・育成のために始めたU-18プリンスリーグという大会がある。全国を9つの地域に分け、各地域のJリーグクラブのユースチームや強化に意欲を見せる強豪高校が参加するリーグ戦だ。