週刊ダイヤモンド2月2日号の第一特集は「サブスク革命 定額課金の衝撃」です。継続的に顧客に課金し、商品やサービスを利用してもらうサブスクリプション型のビジネスモデルが日本で急速に広まっています。特集ではその最前線をレポートしました。そんなサブスク企業の一社、カマルクジャパンは家具のサブスクリプションサービスを手がける先駆者です。町野健社長に話を聞きました。(聞き手/「週刊ダイヤモンド」編集部 片田江康男)
サブスク期間終了後に3つの選択肢
どの選択をしても定価は超えない
――カマルクジャパンは「subsclife」(サブスクライフ)をスタートしました。どのようなサービスになりますか?
2018年3月にベータ版をオープンして、9月に正式なスタートを切りました。家具であれば、たいていのものはあります。照明がないくらい。すでに対象となる家具の種類は1万点を超えました。その中には自社で製造する家具もありますし、大手の家具メーカーから仕入れた家具もあります。
料金は家具1台ごとの課金で、単純に3台使っていただいたら3台分の料金がかかります。
利用期間は決まっていて、3ヵ月から24ヵ月まで。1ヵ月ごとに利用期間をお客さまに選んでいただきます。それによって、月額の料金は変わってきます。
利用期間が終了したとき、お客さまには3つの選択肢の中から一つ選んでいただきます。1つ目はそのまま使っていただく「継続」、2つ目は「返却」、3つ目はお客さまの「買い取り」です。
サブスクライフでは、この1つ目の「継続」が肝で、ずっとその商品を使っても、定価を超えたら請求しません。レンタルなどのサービスでは、使い続けると定価を超えてもお客さまは利用料を払い続け、結局買うよりも高い料金を払うことになります。サブスクライフではそういうことはありません。
2つ目の「返却」は、買った場合よりも少し安くなります。返却して、新たに別の家具を選んでいただくことができます。そして3つ目が「買い取り」。定価からサブスクで支払った額を引いた分をお支払いいただくことで、買い取っていただきます。つまり、買ったのと同じことになります。