片づけに原因がある家庭内での不和を解消するカギは、「(夫婦で)片づけのスキルが高い人」の「マネジメント力」にあります。つまり、片づけスキルの高い人が、そうではない夫や妻でも無理なく片づけられる方法を考え、うまく巻き込むことが大切なのです。

 最初に両者間で、片づいている・片付いていないの感覚のすれ違いがどのレベルで起こっているかさえわかれば、頑張って片づけようと思わずに、「自然な動作」で片づけられる方法も見つけられます。家族の片づけにくい原因を解明し、効果的な改善策を考えてみましょう。

片づけ下手を片づけ上手へと
導くための「4つのスキル」

 では、片づけ上手な人は、どのように片づけ下手な人をマネジメントしていくといいのでしょうか。まず、片づけ上手の方には、以下の4つのスキルが備わっています。

1)出し入れの習慣
2)定位置決めの感覚
3)収納アレンジ感覚
4)エリアアレンジ感覚

 これらのスキルを、片づけ下手の方にも無理なく身に付けてもらえるようにすることが大切です。ただし、実際は1、2のアクションだけでも家族を巻き込もうとして苦労しているケースがほとんど。先ほどのいさかいパターンを当てはめて、具体的な落としどころを考えてみましょう。

片づけスキル1)出し入れの習慣:出したモノを元に戻す習慣がある

 片づけ上手と言われる方は、まずここがしっかりできています。戻すというアクションへのハードルが低いので、しまいこんで見えなくする収納にも適応できますし、離れた場所に片づけることにも抵抗がありません。ただ、すべての人に同じ行動を求めるのはなかなか難しいでしょう。

【A:出しっぱなしの不満】を解消したい場合、物が出ている方が心地よいという感覚もあること、片づけ下手な家族は見える場所にしか戻せないかもしれないことをまず理解しましょう。そのうえで、見える場所に、出し入れしやすい投げ込み式の置き場を設置してみてはいかがでしょうか。例えば、物の集まるダイニングには「家族それぞれのグッズの一時置き場」や「郵便物や通信類の一次仕分けボックス」といったものを置くなど、です。そうすれば、食事のタイミングで、それぞれが自分の物を片づける習慣を持つ第一歩になります。