マクロの視点に立って経済や市場を展望する際、通常、見るものは3つしかない。それは「政治」、「政策」、「景気」である。
では、2019年の経済・市場環境を展望するとき、これら3つのうち、どれが最も重要となるだろうか。恐らく「政治」だろう。
では「政治」を見定めながら経済・市場を展望するとき、具体的には、どういうことをすればいいのか。
筆者は、それは丁寧にカレンダーを見て、どのような国・地域で、どのようなイベントが待ち受けているかを整理することだと考えている。
それをもとにすると、2019年は特に3月ごろまでは、米・中の通商摩擦や英国の欧州離脱(Brexit)が市場を左右する時間帯が残る。
しかし、4月を過ぎたら、市場の焦点は日本とEUの政治に一気にシフトするだろう。