西アフリカのように都会での流行発生が始まるとこれを止めるのは難しく、地方での封じ込めが重要である。その結果、7月25日にエボラ流行終息宣言が行われた。

現在も流行が続いている
北キブ州のエボラ

 さて、現在も流行が続いている北キブ州のエボラの状況である。

 12月末日現在で、エボラ罹患と死亡は増え続けており、症例は500人、死亡者も300人を超えている。

 8月1日に、北キブ州でのエボラ流行が宣言され、赤道州と同じように対応のための各種委員会が発足、エボラ封じ込めのための国家活動計画が発表され対策が始まった。幸い、赤道州における流行時に呼びかけて、各援助機関から集まった資金や資機材を北キブ州の対策に回すことができた。

 北キブ州での最初のエボラ発生地は、マバラコという地方の町だった。詳細な調査により、赤道州で大騒ぎしていた5月にはこの地域での死亡者が出ていたことが判明した。4月の末には最初の症例が出ていた。その報告がなぜ遅れたのか。その理由がなかなか信じられないが、北キブ州保健省の職員が5月からストライキをしていたためだったという。ストライキになると行政機能が全くまひしてしまい、重要な報告もされなくなる。

 8月中はマバラコでの症例が増えていくが、赤道州と同じように同市での症例数は減少傾向となった。このまま赤道州と同じような傾向になるのではと予想していたところ、9月からはマバラコから50km離れた幹線道路沿いの人口20万人のベニ市での症例が増え、10月にはさらに症例が増加し始める。11月になると、さらに南部の商業の中心のブテンボ市で症例が増加し始めた。恐れていた都会での流行が始まったのである。