家事代行サービス「タスカジ」の中でも、“予約の取れない家政婦”として大人気の「家族の片づけコンサルタント」seaさん。22年に及ぶ家事代行サービス歴で身につけた整理収納術で、家族と住まいの問題に切り込みます。連載11回目の今回は、「片づけ下手でもリバウンドしない整理収納術」がテーマ。片づけられない人の思考や行動パターンを踏まえ、無理なく解決する秘訣をseaさんが明かします!
「片づけ感覚のギャップ」は
深刻な夫婦の亀裂にもつながる
「家族の片づけコンサルタント」のseaです。家事代行サービス「タスカジ」に登録して、毎日のようにいろいろなご家庭にうかがい、整理収納や片づけ、掃除を代行しています。
「片づけ上手な人」と「片づけが苦手な人」がひとつ屋根の下で暮らすと、なにかといさかいが増えます。整理収納や片づけをめぐって揉めるうちに、夫婦仲まで悪くなってしまうことも珍しくありません。日常生活をめぐる感覚の差は意外に侮れないものです。
前回(第10回「片づけない夫・妻とストレスなく暮らすコツ」)は片づけ上手な人へのアドバイスとして、片づけ下手な人を動かすための4つのスキルをお伝えしました。今回は逆の立場、「片づけが苦手な人」向けのアドバイスです。
自分は気にならないレベルの状態なのに「もっとちゃんと片づけて」と責められたり、片づけてもやり方やタイミングにダメ出しをされたり……。そういうことが続くと、自分自身が削られていくような居心地の悪さを感じるでしょう。特に、片づけに苦手意識があるのに家事をメインで担っている場合、部屋は散らかりがちで、本人の自己評価は大きく下がりかねません。
片づけの問題は上下関係では解決しません。夫婦間で建設的な擦り合わせをするためにも、片づけ下手な人はまず「自分の思考や行動パターン」を掴む必要があります。片づけられる人に振り回されず、自分なりの片づけ習慣を身につけられるようにしましょう。