医師の診断書は、この障害等級を判定するためのもので、医師が書く内容によって受給の可否が分かれるので、障害年金の請求において非常に重要な位置づけになっている。

 障害年金の診断書は、決まった用紙があり、年金事務所や市区町村の国民年金保険課年金請求窓口などで手に入れられる。書式は、眼や聴覚など体の部位、障害の原因となった疾病ごとに8つの様式があるが、がんで障害年金を請求する場合は、様式第120号の7の「血液・造血器・その他の障害用」を利用する。

 診断書の記載事項は、患者の氏名や生年月日、治療の内容や期間、現在の症状、障害の状態など多岐に渡るが、医師に診断書を書いてもらうときのポイントは、「初診日を正しく記入してもらう」「障害によって日常生活や仕事で困っていることを具体的に伝える」の2点だ。

 ●初診日を正しく記入してもらう

 初診日は、もらえる障害年金の種類を判定するための重要なポイントになっている。

 障害年金も、老齢年金と同様に2階建て構造で、障害基礎年金と障害厚生年金がある。どちらをもらうかは、初診日に加入していたのが国民年金なのか、厚生年金なのかによって判定される。

 初診日に自営業やフリーランスなどで、加入していたのが国民年金なら、もらえるのは障害基礎年金のみ。会社員などで厚生年金に加入していれば、障害基礎年金に加えて障害厚生年金の上乗せがある。

 ポイントは「初診日に加入していた年金制度」なので、請求したときは自営業で国民年金に加入していても、以前、サラリーマンをしていて、初診日が退職前の会社員時代にあれば、障害厚生年金ももらえることになる。

 上の図のように、障害厚生年金は1~3級のほか、障害手当金もあるので、給付範囲が広い。障害基礎年金に上乗せする形で支給されるので、もらえる金額も多くなる。

 初診日を特定できないと、もらえる年金の種類も決まらないので、医師に初診日を正しく記入してもらう必要があるのだ。