レベッカ・オットーさん(32)は、息子のかかりつけの小児科医に対し、早めにはしか(麻疹)のワクチンを打つよう依頼するつもりだ。オットーさんは今夏、結婚式に出席するため米ワシントン州を訪れる予定だが、同州ではこの病気の集団感染が起こっているからだ。カリフォルニア州オークランド在住の2児の母であるオットーさんは、感染力の強い呼吸器疾患に息子をさらすリスクについて、「とても心配だ」と話す。米疾病対策センター(CDC)によると、ワシントン、ニューヨーク、テキサス、イリノイの各州ではしかの集団感染が報告されており、全米で今年150人以上が罹患している。はしかは米国では2000年に撲滅されたと考えられていたが、一部地域でワクチンの接種率が下がるなか、ここ数年は再び感染が報告されている。
はしか再流行の米国、予防接種の強制に動く州も
撲滅したはずの感染症が復活 宗教などを理由とするワクチン接種免除に議論
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