人を動かすには「15秒で伝える」ことを心がける!
元人気DJ、さらに不動産会社でのトップ営業やベンチャー企業で取締役営業本部長を経験、そして、現在はトップ講師プロデューサーとして、延べ2万人を指導している話し方のプロが教える新刊、『相手のキャラを見きわめて15秒で伝える!』
この著書の発売を記念して、研修などで教えているノウハウや、すぐに使えるワザをご紹介します!
営業職はもちろん、部下や上司とのコミュニケーションで悩んでいる人は必見です。

横並び、仲間意識が強い新人から<br />突出した人材を育てるには?

周りの仲間との衝突を避け、
協調性を大切にする世代

この連載の第1回はコチラ

この時期、数多くの新人研修を担当していて思うのは、最近の新人は「横並び」感覚が強いということです。

誰かを蹴落として自分だけ這い上がろうとか、同期のライバルには絶対負けたくないという意識が非常に薄いのです。

それよりも、周りの仲間との衝突を避け、協調性を大切にし、仲間と切磋琢磨して一緒にがんばろうという意識が強いです。

これも、周りから嫌われたくないという気持ちや、自分だけ大変な思いをしたくないという保守的な気持ち、仲間と楽しくやっている方が楽だという気持ちなど色々あると思います。
失われた20年を生き、世の中が守りの風潮の中で、チャレンジするリスクの方を恐れると同時に、SNSで育った世代は、仲間との協調性を優先するのです。

新人研修でグループディスカッションをしてもらっても、「それ、いいね!」「その意見いいと思う!」と、相手の意見を尊重する言葉は多く出てくるのですが、相手の意見に対して異を唱えて自分の意見をぶつけてバトルをするという場面はあまり見られません。

「自分が反対意見を言うことで和が乱れたら嫌だったので…」
「自分の意見が正しいとは限らないので…」
と、意見をぶつけることに消極的です。

これは、一見相手を思いやっているように見えますが、実は、自分が攻撃されたくない、嫌われたくないという気持ちの表れで、裏を返せば自己保身をしているだけなのです。

これがSNS世代特有の嫌われたくないコミュニケーションです。
そんな横並び新人からは突出人材が生まれにくくなります。
周りから抜け出そうという意識が無く、居心地が良い場所に留まろうとするのです。
では、どのように伝えれば、横並び感覚から抜け出せるのでしょうか?