Nリーダー 「言い方がきついの?内容がきついの?」
Aさん 「…。言い方です」
Nリーダー 「では、内容はどう感じているの?」
Aさん 「内容は、まぁ、その通りだと思うことが多いです」
Nリーダー 「では、Bさんの言い方に問題があるのね。実際にAさんはBさんに嫌われていると感じているものね。今後は気をつけて見ておくわね」
Aさん 「ありがとうございます。私も勝手に嫌われていると思ってしまっているかもしれないので、改めて冷静になってみようと思います」

 このように、NリーダーはAさんが言っていることについて、否定的に言ったり、自分の意見を押しつけたりしていないほか、真実の追求や説教をせずに丁寧に回答しています。こうすることによって、Aさんは自ら「投射(投影)」をしていても、冷静になることができました。

 さらに、Nリーダーにとっても、マネジメント能力の向上に一歩踏み出すことができました。

小さな問題を放置しない
丁寧なコミュニケーションが重要

 職場の人間関係では、言い方や態度など、ちょっとしたことが大きな問題へと広がってしまうこともあります。マネジメントの立場にある管理職の方は、冷静に判断し、部下が「投射(投影)」するような内容の発言をしていたとしても、一つひとつの事実に向き合う癖をつけることが重要です。

 そのためには、日ごろ小さな問題だと感じていることも放置せず、丁寧にコミュニケーションを取り、傾聴しながら向き合いましょう。また、部下が相談しやすい環境を整えることも管理職の仕事だと思ってください(相談しやすい環境づくりについては、「女性部下から失格の烙印を押された管理職の『話を聞く態度』」をご覧ください)。