──消費者とすれば、検索サービスの使い方も変わってきますね。

 自分の情報がどう利用されるのか、外部に容易に流出しない措置が取られているのかを基準に消費者がプラットフォームを選べるようになれば、プラットフォーム間の競争も生まれる。そういうことを狙っていかないといけない。今は選択の余地がない状況かもしれませんが、情報が漏えいしにくい新たなサービスが現れれば、そこで競争が生まれる。

──しかしプラットフォーマーが既に保有するデータを開放するとは思えません。

 安倍晋三総理が1月のダボス会議で発言した「データ・フリー・フロー・ウィズ・トラスト(信頼ある自由なデータ流通)」という考え方がある。つまり個人情報を守りつつ、自由にデータにアクセスできるようにすることが重要になります。個人から見れば、データがどれだけ保護されているかは非常に重要な取引条件となりますし、企業間の競争を考えればデータは重要な資源であり、データへのアクセスが確保されていることが欠かせない。それが企業のプレーイングフィールドを確保する上で必要なことだ。

──現在進行中の調査のめどは。

 まずは概要を把握しますが、それだけで終わりとせず、個別にかなり掘り下げる調査もやっていかないといけない。中間報告を出すことになるでしょう。

──出品者らへの聞き取りを行っていますが、そういう方々へのメッセージがあれば。

 われわれが知りたいのは、取引の実態がどうなっているかということです。でも実際に聞き取りを行うと、取引の実態や条件をなかなかお話しいただけないケースもあります。

 オンラインモールの出品者によっては「真実を話すと契約を切られてしまう」という不安があるかもしれない。しかし実態を把握しなければ、われわれの仕事は始まらない。秘密は必ず守ります。取引実態がどうなっているか明らかにしていただくことが、われわれからのお願いです。