ハイテク分野のユニコーン(評価額10億ドル以上の非上場企業)たちが今年、目を見張るような高評価での新規株式公開(IPO)を準備している。室内用トレーニングバイクを提供するペロトン・インタラクティブは目標評価額を40億ドル(約4450億円)前後とし、配車大手ウーバー・テクノロジーズのIPOでは評価額が1200億ドルを超える可能性がある。これは同社の直近の資金調達ラウンドでつけた720億ドルを大幅に上回る。先陣を切ってIPOを実施したのはウーバーと競合するリフト。取引初日となった先月29日、リフトの株価は8.7%上昇した。こうした著しく高い評価は、確たる地位を築いた高成長ハイテク企業に対する投資家の熱狂を反映するとともに、多くの企業が異例の長期間にわたり非公開のままだったことが背景にある。それは大口投資家が過去最高のベンチャー資金を投じてきたおかげだ。