目的と手段を間違う社長が多い

 お金は、その目的を達成するための手段にすぎません。
 この目的と手段を間違う社長が多いので注意してください。

 もちろん、日本レーザーにも数値目標があります。
 当社のクレド(経営理念、ミッション、価値観、経営方針などを言明したもの)には、こう明記されています。
「JLCは40億円(¥100/$)の受注・売上を数年内に達成し、近い将来50億円(¥100/$)を成し遂げます」

「JLCグループは、長期的にはJLCホールディング傘下に数社の企業を加えることで100億円(¥100/$)の年間売上を目指します」

 しかし、「近い将来」「長期的には」という言い回しをしていて、「いつまでに」と期限を明確にはしていません。

 毎年、外部環境も社内環境も為替レートも取引先の状況も、絶えず変化しています。

 大切なのは、どのような変化に見舞われても、きちんと対応して「黒字にする」ことです。

 たとえば、「2020年までに売上を50億円にする」と事業計画で期限を決めてしまうと、その数字を達成するために、数字だけを追いかけて無理をするようになる。

 社員の犠牲のうえに売上を上げるのは、本末転倒です。

 大切なのは、中期計画を立てることではなく、
 環境の変化に対応しながら、
 1年ごとに「赤字にならない経営」を続けること。

 それができれば雇用は守れますし、
 無理にお金を借りる必要もありません。

 私を襲った数々の修羅場は、言い換えると、

「お金の修羅場」

 でした。
 赤字が続けば銀行格付けが下がり、銀行からの融資が受けられないかもしれない。
 そうすれば資金ショートを起こし、最悪の場合は倒産です。

 倒産すれば、社員は路頭に迷うことになる。

 そうならないように、どれほど困難で、どれほど理不尽な修羅場が訪れようとも、経営者は覚悟を決め、腹を据え、決意を持って、難事にあたらなければならないのです。一緒に頑張りましょう!