東大を独学で現役合格し、さらに東大大学院を受験で合格。学生時代から取得した資格の数は600を超える。これまで20年以上、試験をずっと受け続けている著者だからわかる、点数をとるワザを紹介していきます。小手先のテクニックではなく、長く勉強し続けていくために必要な戦略が詰め込まれている東大→東大大学院→600個超保有の資格王が教える点数稼ぎの勉強法から、一部抜粋して紹介していきます。東大に受かる人や本当に頭のいい人の学ぶ姿勢は、必読です。

できることなら避けたい「応用問題」に強くなる勉強法

解法パターンを蓄積していくことで、
応用力を磨く

 テストでは、基本的な知識があるだけでは解けない「応用力が必要な問題」が出題されます。

 応用問題は配点が高く設定されていることが多く、高得点を目指すなら解かないわけにはいきませんが、応用問題はいまひとつ自信がないという人も多いのではないでしょうか。

 しかし、応用問題に対してそこまで身構える必要はまったくありません。

 応用問題を解くのに重要なのは、「基本知識」を「どうつないでいくか」だけです。

 スタートの島(問題文)からゴールの島(解答)までの間に横たわる海の上に、どのようなパーツ(基本知識)をどのようにつないで橋を架けていけばいいかの選択ができればいいだけなのです。

 応用といっても、ゼロからイチを生み出すようなひらめきのスキルが必要なわけではありません。

 必要なのは、パーツとなる基本知識を一通りしっかりおさえておくこと。そして、パーツのつなぎ方のパターンを知っておくことです。

 問題集で数多くの解法パターンを身につけて、それをそのまま流用することが可能です。

 つまり応用力を磨くというのは、解法パターンを蓄積していくことにほかならないのです。

 応用問題が苦手だという人は、応用問題が難しそうに見えて気後れしてしまい、パターンにふれる機会が少なくなってしまっているだけです。

「難しそうに感じる→挑戦するのを避ける→解法パターンが蓄積できない→解けない」という負のループに陥っているのです。

 最初は解けなくても大丈夫なので、まずは応用問題の解法パターンにたくさんふれることを集中的にやりましょう。

 そうしているうちに、応用問題といっても実は限られたパターンの繰り返しで、思ったほど難しいものではないことに気付くはずです。

 試験勉強では、一見困難に見える壁にも、臆することなくまずはふれてみる勇気が問われているともいえます。これは勉強に限らず、仕事や恋愛においてもとても大事な姿勢ですね。

 問題集を活用して解法パターンを蓄積していくコツは、問題ごとの「出題パターン」と「解法」を赤ペンで問題集にどんどん書き込んでいくことです。

 問題ごとに「[1]このタイプの問題」は「[2]こう解く」ということが一見してわかるように、問題文や解説文の該当箇所に下線を引いたり、メモを書いたりしておきます。こうすることで、2周目以降で[1][2]のポイントを簡単に復習できるようになります。

 これを積み重ねていけば、「[1]問題」を目にしたときに「[2]こう解く」がパッと出てくるようになります。解法パターンの蓄積さえ万全であれば、応用問題など恐れるに足りません。

できることなら避けたい「応用問題」に強くなる勉強法